秘密



「小平太が見たら」


その名前に、彼女はびくりと面白いほどの反応を示した。

「何て言うかなァ」
「せん、ぱ…には言わな…っ、ア」
「ここが良いんだ?」

豊かな乳房を堪能しつつ彼女の最奥を突いてやれば、滝夜叉丸は白い背を逸らして悲鳴を上げる。

「お前、ほんっと胸デカいよな。いつも小平太に触って貰ってるから?少しは三木ヱ門に分けてやれよ」

くつくつと喉の奥で笑えば、彼女は酷く傷ついた顔をした。
それが彼女のコンプレックスだと知っている、以前小平太が俺に「滝ってば胸大きいの気にしてるんだって。そんなの全然良いのにねぇ。可愛いよねぇ」とノロケてきやがったからだ。

小平太が悪い。
あいつがあんな事言わなきゃ、俺はコイツの身体に興味を示さなかったのに。

「恨むなら小平太を恨めよ」

そう言って、一層腰を強く打ち付ける。
彼女が噛み締めた唇の端から、血が一筋流れ落ちた。