草々
どうしたって違う人種なのだ。
俺は物心ついてすぐ親を亡くしたし、まっすぐに生きて来た訳ではない。秘密がたくさんある。普通の子供がまだ知らなくていいことを、俺は人より早くに知ってしまった。可愛くない子供だと何度言われたことだろう。実際自分でもそう思う。友達は忍術学園に来るまでいなかった、というより作る暇もなかったというか。
きっと村が焼ける前は俺にも友達がいたのだろう。
でも俺はその友達のことをはっきり覚えていない。覚えている限り、お前が初めての友達なんだ。
お前には親がいて(貧しいけれどと言ったら怒るだろうか)、愛されて、無償で大事に想われて、いいなぁと思う。心底。でもそれだけなんだ。羨ましいけど、妬ましいとかじゃないよ。
お前の家族がみんな仲良く暮らしていければいいと思う。帰る家があるのは幸せなんだと知って欲しい。俺が持ってないものをお前は全部持っているけれど、俺が不幸なんじゃなくてお前が幸せなんだと分かって欲しい。
俺の分も、どうぞよろしく。
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